▼国王SUNKINGさんの記事

2010年03月04日

アルバム「LET IT BE」

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「レットイットビー」はアルバムとしての評価は高くありませんが、後期ビートルズの作品として「アビーロード」とセットで見た場合、その両方が存在してビートルズの解散を向かえる「表裏一体」の作品です。実際に、レコーディングは「レットイットビー」が先、発売は「アビーロード」が先で、「冥王星と海王星」のようなものです。(笑える?)

演奏順序は映画「レットイットビー」を参照する他ないのですが、後にルーフトップ・コンサートと呼ばれるライブ録音された曲が随所に入っていて、このアルバムの大きな魅力となっています。

ジャケットは意図的に作られた「ア・ハード・デイズ・ナイト」「リボルバー」を除き、唯一「1枚の写真に四人が揃っていない」デザインです。それでも、ビートルズのアルバム中、最も印象に残るアルバムジャケットの一つだと感じさせるのは、やはり四人のスターの顔が同分割で並び黒い枠で囲まれているという、絶妙のレイアウトがあってこそでしょう。

この頃になると、前作までに自分が「面白おかしく書いたジョンvsポール」の構図は、実際問題として彼らにのしかかり、マネージャーの擁立、楽曲の処理で衝突と、醜い主導権争いが表面化します。ジョージはポールの独裁的アルバム作りや、ギタリストとしての誇りにおける反発。ポールは、ジョンがヨーコと親密さを増し、現場まで押し掛けてくることへの違和感を露にします。ジョンはビートルズを続けることへの意味を見いだせなくなっています。

だとしても、曲は素晴らしいものが多く入っていますね。ポールのピアノ弾き語りによる名曲、さらには「ゲット・バック」このゲットバックは、このセッション中最高の出来だと思えます。「ディグ・ア・ポニー」と「アイヴ・ガッタ・フィーリング」では、音楽面での正しい「対決」が見られます。

さらには「トゥ・オブ・アス」と「ワン・アフター・909」。両者ともジョンとポールの最後のデュオ曲と言っても良いでしょう。アビーロードではその手の作品はありません。「トゥ・オブ・アス」はポールによるもので、映画の中ではもう少しライトヘビーなロック調のアレンジで演奏してます。一方の「ワン・アフター・909」は主にジョンの作品と思われ、まだビートルズデビュー以前に完成してたものを、アレンジを変えて演奏しています。

ジョージは「アイ・ミー・マイン」と「フォー・ユー・ブルー」をこのアルバムに「提供」していますが、実際にはもっと多くの作品を温めていたと思われ、後のソロ作品「オール・シングス・マスト・パス」でそれらを一気に開花させています。「アイ・ミー・マイン」は、ポールに対する「皮肉」を歌ったものと考えられますが、ポールは同曲で美しいハーモーニーを入れて協力していますし、ジョンとヨーコは映画で、この曲にあわせてダンスを踊っています。うぅ。
 
posted by 国王SUNKING at 02:38 | Comment(0) | ビートルズアルバム
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