▼国王SUNKINGさんの記事

2010年03月04日

アルバム「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」

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自分のようにリアルタイム世代でないビートルズファンだからこそ、大好きなアルバムの1枚として、この「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)」を挙げられるのではないかとも思えます。それくらい、1966年当時のビートルズファンにとって難解で、「ビートルズは私たちを見捨てた」とまで言わせたアルバムです。

前作リボルバーからさらに発展したようなオーケストラサウンド、インド風の曲、ますます難解になるジョンの曲など、「ビートルズ=アイドル」を追いかけて来たファンにとっては、残念なアルバムだったかも知れませんね。

前年(1966年)にアメリカで発売されたザ・ビーチ・ボーイズのアルバム「ペット・サウンズ」から強い影響を受けたことは良く知られます。1967年、主にポール・マッカートニーが中心となり世界初のコンセプトアルバムは完成します。ライブ活動を停止したビートルズの替わりに架空のバンドがライブステージを展開するという発想で始まる冒頭のメドレーは、やはり凄い。テーマを歌う部分のコーラスも見事です。

曲間の隙間も短めにしてあり、1枚のアルバムで曲がつながっている印象を強く演出していますが、後にジョン・レノンが語っているように、冒頭とラスト以外の部分はこれまで通り、楽曲の詰め合わせであった気もします。

ポールの作曲による曲がこのアルバムの全体のイメージを支配しているのに対し、ジョンの作曲による曲は個性的です。中でも「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の2曲はビートルズを代表する楽曲に入ると思います。自分がジョンびいきということもあります。(笑)

Lucy In The Sky With Diamondsはテープの回転操作によりビートルズが「まるで子供の声」のように聴こえます。3拍子と4拍子を組み合わせたジョンレノン独特の世界です。ちなみにこの「Lucy」はその後アフリカで発見された「人類の祖先」として名付けられました。(発見時に発掘現場にこの曲がかかっていたらしい)最近では、さらに古い祖先(アルディ)が発見されたそうですが…。

一方A Day In The Lifeは、全体の曲はジョンによるものですが、中間部はポールの作曲で、今までとは別の意味でのレノン・マッカートニー共作となっています。2回登場するオーケストレーションのクレシェンドでは、まるでこの世の終わりを思わせるような響きです。

このアルバムは、モノラルのアナログ盤で聞かなければならない。と友人は言います。制作当時はモノラルでのリリースを念頭にしていたと思われ、Day In The Lifeのジョンのヴォーカルは、ステレオで聞くと最初右方面から聞こえ、徐々に左に移動して、最後には一番左の方から聴こえます。アナログ(レコード)盤で聞くべしという理由は音質面にもありますが、最後に挿入されている「へんてこな繰り返し部分」が、レコードで再生すると、中心の溝ぎりぎりに録音されていて、永久に繰り返される設計になっているからです。
 
posted by 国王SUNKING at 06:14 | Comment(0) | ビートルズアルバム
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