▼国王SUNKINGさんの記事

2008年06月25日

第四章

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「ボン…ギィーーイーーヨーーーーーン」フィード・バックを使ったあの音が鳴り響く。大歓声が上がる。みんな同じように、なにか物足りない思いをしていたのだろう。イントロのリフが始まると僕の膝がリズムを取り始めた。前列の女性たちも両手を振り上げ、おしりをドスドスと座席に打ち続け始めた。警官たちは、誰も手に何か持っているわけではないし、立ち上がっているわけでもないので、どうしようもなく、座っていた。

☆ほんとにこの曲は演ってくれて大感謝のその当時の日本でもメジャー扱いの大ヒット曲。なお、今発売されているLDは6月30日の公演のものであのフィード・バックは演っていないが、この7月2日の夜には演ったのだ。へっ、へっ。それと、マイクの首ふりも直っていた。

ジョージがマイクに向かう。「HELP…」また大歓声が上がる。「…LP」少しおさまる。「It's Called "Yesterday"」エレキ・ギターでのイントロが始まり、ポールが歌い出すと、それまで、耳をふさぎながら、周りを睨み付けたり、下を向いていた、通路の一番前に座っていた警官が顔をステージに向けた。そして、「イエスタデイ」の間中、ずっと見ていた。でも、僕は、ストリングスがないと、なんか間が抜けてるよな、と思いながら聞いていた。

☆でも、これまた演ってくれたことに何の依存もない、全米No.1の大ヒット曲。日本でもシングル・カットされ、当然大ヒット。しかし、なんと、B面だった。僕の周りの誰もが「???」A面は、当時日本で1番人気があったかもしれないリンゴの歌ではあったけど。

「This song quite simply…Ringo !」すかさず、ジョージがイントロを決める。再び大歓声がわきあがった。警官はまた下を向いてしまった。リンゴのファンの出番だった。ドラムに取り付けられたマイクをのばし、髪を揺らし、歌うリンゴは確かに魅せてくれた。演奏も乗りがいい。ジョンもポールもジョージも笑顔で楽しそうだ。一曲を通しての歓声量は、この曲が一番だったかもしれない。

☆リンゴはこれか「ボーイズ」だよね。「Thank you, Ringo」ジョンが声を掛ける。「1.2.3.…」「Nowhere Man」が始まる。歓声はひかえめだ。僕は個人的にはこの曲が大好きだ。「どこにもいない男」というタイトルがなんともいえずいいし、歌詞を一生懸命訳したりもした。でも、後から、日本公演で何の曲を演ったのかと聞かれたりした時、この曲を思い出すのはいつも、一番最後のほうになってしまう。大ホール向きの曲ではないのか、その当時の音響設備がこの曲を沈みこませてしまったのか…。今、の音響設備で、ジョン、ポール、ジョージが気を入れてハモってくれたら、僕は卒倒してしまうに違いないだろうが…。

☆全米3位まで上がったA面曲ではあります。そうそう、ちょっとズレるんだけど、'89年のポールのコンサートでポールが「Do You Wanna Dance ?」と言ったすぐ後に「キャント・バイ・ミー・ラブ」を始めた時、僕は年甲斐もなく、椅子から飛び上がってしまったっけ。

「New Record, maybe, Here, In Japan」「Paperback Writer…」今、ペイパーバックといえば、どんなものかみんなすぐ頭に浮かぶだろうけれど、その当時は誰にもピンとこなかった。苦し紛れか「三文作家」と訳した評論家もいたりした。僕らの仲間内でも「エコーがききすぎてるし、何歌ってるかわからない」と、親しまれにくく、評価も低かった。でも、ビートルズの最新ヒットだった。僕らはただ聞き続けた。
武道館でも、ポールの熱唱に歓声は低くなりはしなかった。

☆でも、全米No.1!この曲と「レイン」の評価は、この時すでに録音の終わっていた「リボルバー」の解剖が行われてから、定まった。なにしろ、シングル盤のジャケットには「レイン」の逆回しの部分の歌詞まで載っていたのだ。「Thank you very much, everybody. Thank you ! This next song, We have to be last song. This song called.…Goodbye ! This Evening !」

「You tell lies and I can't see…」
 
posted by 国王SUNKING at 16:30 | Comment(0) | B40さんのビートルズ日本公演
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